本記事は、現役SEの著者が自身の経験に基づき、自分にあったスペックのPCを選ぶためのポイントについて解説をメインとしています。
パソコンを購入する際、PCのスペックは非常に重要な要素です。
しかし、多種多様なパソコンの中から自分にぴったりのスペックを選ぶのは容易ではありません。
特に、用途によって必要なスペックが異なる場合、選び方に迷ってしまいますよね。
各用途に適したスペックの選び方や、ハードウェアの基礎知識、PCメーカーの紹介、そしてPC選びで失敗しないためのポイントについて詳しく説明していきます。
自分にぴったりのPCを選び、快適なパソコンライフを送りましょう!
はじめに:自分にあったPCを選ぶための重要性
多様なWebサービスの普及やAI技術の進歩で、個人でPCを持つことがマストな時代になりつつありますが、PCを初めて買う方は何を基準にPCを選ぶかわからないとおもいます。
PCを初めて買う方にあるあるなのが、PCスペックの不足で、本来使いたかった用途に使うことができない…といった失敗です。
例えば、PCゲームをしたくて買ったのに処理が遅くて遅延する(そもそもやりたかったゲームがスペック不足で動かない)や、動画を編集したいのに画像を処理するのに時間がかかってしまうなどです。
PCは高価な買い物ですので、なるべくこういった失敗を避けたいですよね。
まずは、あなたの用途に応じたスペックの選び方が必要になってくるので、そのための基礎知識を以降の章で解説したいと思います。
用途に合わせたスペックの選び方
パソコンを選ぶ際に最も重要なのは、自分がどのような用途でパソコンを使うか?ということです。
一般的なネットサーフィンやメール、文書作成程度であれば、比較的低スペックのパソコンでも問題ありません。
しかし、グラフィックや動画編集、ゲームなど、より高い処理能力が必要な用途でパソコンを使う場合は、高性能なパソコンが必要となります。
以下、3つの用途別で必要なスペックを記載しているので参考にしてみてください。
オフィスワーク用PCのスペック
オフィスワーク用PCは、主にビジネスマンや事務員などが使用することを想定して設計されています。そのため、高性能なグラフィックやCPUなどのスペックは必要ありませんが、快適な作業環境を確保するために最低限必要なスペックがあります。
以下に、オフィスワーク用PCに求められるスペックをいくつか挙げてみます。
- CPU:Intel Core i3/i5または同等のAMDプロセッサー
- メモリ:8GB以上推奨
- ストレージ:HDDまたはSSD(256GB以上推奨)
ゲーミングPCのスペック
ゲーミングPCは、高性能なグラフィックやCPUなどのスペックを必要とするため、一般的なPCよりも高価なものが多いです。
ゲームをスムーズにプレイするためには、以下のようなスペックが必要です。
- CPU:Intel Core i5/i7または同等のAMDプロセッサー
- グラフィックス:高性能なグラフィックスカード(NVIDIA GeForceまたはAMD Radeonなど)
- メモリ:16GB以上推奨
- ストレージ:SSD(512GB以上推奨)
また、ゲーミングPCでは、高負荷での長時間の使用に対応できる冷却システムが必要です。ゲーミング用のパーツは発熱量が多いため、効率的な冷却が必要です。さらに、ゲームプレイに必要なキーボードやマウス、ヘッドセットなどの周辺機器も、快適なゲームプレイに必要不可欠な要素となります。
クリエイティブ作業用PCのスペック
クリエイティブ作業用PCは、映像や音楽、グラフィックデザインなどのクリエイティブ作業に適したスペックを持つPCです。高い処理能力と多くのメモリを備え、大量のデータを高速に処理することができます。
以下に、クリエイティブ作業用PCに求められるスペックをいくつか挙げてみます。
- CPU:Intel Core i7/i9または同等のAMDプロセッサー
- グラフィックス:高性能なグラフィックスカード(NVIDIA GeForceまたはAMD Radeonなど)
- メモリ:16GB以上推奨
- ストレージ:SSD(512GB以上推奨)
また、クリエイティブ作業用PCでは、高速なデータ転送が可能なUSBポートやThunderbolt 3ポートなどが必要です。
クリエイティブ作業では、大容量のデータをやりとりすることが多く、効率的なファイル管理ができるストレージやバックアップシステムも重要です。
ハードウェアの基礎知識
ハードウェアの基礎知識については、PCを選ぶ上で重要な要素となります。
PCを使用する上で理解しておくべきハードウェアの基礎知識について、ここでは解説します。
CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックスカードなど、PCに必要な基本的なハードウェアについて理解しておきましょう。
CPUとは何か?
PCの「頭脳」に当たる部分です。
PCを使う際に、PC内でさまざまなタスク(処理)が行われますが、CPU(頭脳)がこの処理を行っています。つまり、CPUのスペックが高い(頭の回転が速い)と大量のタスク(処理)を短い時間で実行することができます。
CPUには、「処理速度(クロック周波数)」「コア数」「スレッド数」「キャッシュメモリ」などの性能指標があります。どの指標も高ければ高いほど優秀ということを覚えておきましょう。
現在よく利用されているCPUの各指標は、CPUの性能比較サイトで確認することができます。(2023年度のCPU性能比較サイトの参考リンクは以下に共有します。)
以下のポイントを覚えておくと性能比較サイトを見やすくなります。
- Passmarkが総合的なCPUの性能指標となる。高ければ高いほど良い。
- Core i ●や、Ryzen ●などの数字は、世代を表している。数字が大きいほど最新の世代。
- ノートパソコン2台でどちらにするか迷っている時に、CPUのPassmarkを比較して判断の材料にする。(数字なので、判断しやすい。)
- CPUのPassmarkは、快適にPCを使いたいなら10,000以上あれば安心。(個人的な見解です。)
メモリとは何か?
PCの「机の広さ」です。
CPUで処理を実行すると説明しましたが、処理をする際に必要な情報を一時的に保存しておく領域がメモリです。つまり、メモリ(机の広さ)が大きいほど、たくさんの情報を一時的に保存しておけるので、処理を効率的に行うことができます。
メモリの大きさは、「4GB」「8GB」「16GB」の3種類がほとんどを占めています。
もちろん、大きければ大きいほどいいのですが、かなり値段が変わってくるので、基本「8GB」を選ぶようにして、動画編集やプログラミングなどをする場合は「16GB」にしておく感覚でいいと思います。
ストレージとは何か?
PCの「本棚の大きさ」です。
メモリは机の大きさと説明しましたが、作業につかわないが、必要な時に取り出せるようにしておきたい情報は、ストレージ(本棚)で保存します。
ストレージには、アプリを保管したり、動画などの画像データを保管することがほとんどです。
ゲームなど容量の大きなアプリを入れたい場合は、512GB以上のストレージがおすすめです。
ゲームはせず、画像データや文書ファイルを保管するだけの用途であれば、256GBほどあれば十分です。(googledriveやdropboxなどの無料クラウドサービスを利用することでストレージの容量が小さくても何とかなります。)
グラフィックスカードとは何か?
CPUと同じく、PCの「頭脳」にあたる部分ですが、CPUとは役割が違います。
グラフィックスカード(以降はGPUと表記)は、名前の通りゲームや映像編集などのグラフィックス処理に利用される装置です。
GPUを搭載していなくても、CPUだけである程度のグラフィックス処理を実現できますが、高画質のゲームを楽しみたい方や3Dモデルや高画質の動画を編集したい方は、GPUを搭載しているPCをおすすめします。
俺ならこれを買う!コスパ良いPCを紹介!
ここまで読んでいただいた方は、あなたの用途に応じたPCスペック(CPU・メモリ・ストレージ・GPU)がある程度わかっている状態だと思います。
あとは、あなたが求めるスペック基準内で価格が安いコスパ最強PCを選びましょう!
もちろん、PCのカッコよさ(デザイン性)を重視するなど、あなたの大切にしたいものを重視して納得のいくPCを選びましょう。
私が個人的にデザイン性・コスパの両方を兼ね備えているのでは?と感じているPCを紹介したいと思います。
おすすめ オフィス用PC
事務作業で利用したり、大学でレポート作成やオンライン講義受講をする用途だと、Dell社の『Inspiron 15 3000 ノートパソコン』がおすすめです。
価格は、officeソフト付きで10万円を切り、非常にコスパが高いと思います。PCの見た目もシンプルかつ、シルバーのボディーでスタイリッシュです。
製品サポートが充実していたり、セール価格で購入できることから、Dellの直販サイトから購入がおすすめです。
製品のスペックは以下の通りです。
製品名 | Inspiron 15 3000 ノートパソコン |
価格 | 80,680円 |
OS | Windows 11 Home, 日本語 |
CPU | Core i3-1115G |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
備考 | officeソフト付 |
おすすめ ゲーミングPC
ゲーム用途で考えたら、『Dell G15 ゲーミング ノートPC』がおすすめです。
ゲーミングPCとしてのスペックをしっかりとクリアしていて、15万円は非常にコスパがいいです。
あと、個人的に気に入っているのがデザインです。ゲーミングPCといえば、レインボーカラーのデザインをイメージしますが、このPCは、かなりシンプルなカラーとデザインです。(ファントムグレーがかっこいい。)
なので、ゲーム用途ではなく、クリエイティブ用途としても使いやすいシンプルなデザインだと思います。デザイン性とスペックと価格のすべてで最強だと思います。
製品サポートが充実していたり、セール価格で購入できることから、Dellの直販サイトから購入がおすすめです。
製品のスペックは以下の通りです。
製品名 | Dell G15 ゲーミング ノートPC |
価格 | 155,980円 |
OS | Windows 11 Home, 日本語 |
CPU | Core i7-12700H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti 4GB GDDR6 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB |
備考 | officeなし |
おすすめ クリエイティブ作業用PC
クリエイティブ作業用途のPCですが、私が愛用している『Inspiron 14 ノートパソコン』というモデルがおすすめです。このPCは、価格とスペックのバランス型です。
スペックは十分で、軽い動画編集や、プログラミング学習などで利用していますが、快適に利用できています。デザイン性もシルバー基調で、薄くスタイリッシュです。
これから、プログラミング学習やブログ、動画作成など副業をしていきたい方には、全力でおすすめできるPCです。
価格は、officeソフト付きで11万円です。(このスペックで10万円前後はすごい!)
製品サポートが充実していたり、セール価格で購入できることから、Dellの直販サイトから購入がおすすめです。
製品のスペックは以下の通りです。
製品名 | Inspiron 14 ノートパソコン |
価格 | 110,179円 |
OS | Windows 11 Home, 日本語 |
CPU | Ryzen7 5825U |
GPU | AMD Radeon |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB |
備考 | officeソフト付 |
PC選びで失敗しないためのポイント
PCを選ぶ際、適切なスペックや価格帯を見つけることが重要ですが、それだけでは失敗する可能性があります。PC選びで失敗しないためには、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。
以下のポイント5つを覚えておきましょう。
まとめ
本記事をここまで読んでくださり、誠にありがとうございます。
私見もかなり入っていますが、なるべく初心者の方に読んでいただけるように記事をまとめております。
この記事を読んでいただいた方が納得のいくPCと出会いますことを願っております。
よくある質問
使用用途によりますが、オフィスワーク程度であれば4GBから8GB、ゲームやクリエイティブ作業には16GB以上が必要になることがあります。
SSDは高速でアプリケーションの起動やデータの読み書きが速くなりますが、容量が大きくなると価格が高くなります。一方、HDDは低速ですが、大容量のデータを保存できるため、ストレージ容量を重視する場合はHDDを選ぶこともあります。
使用用途によりますが、オフィスワーク程度であればデュアルコア、ゲームやクリエイティブ作業にはクアッドコア以上が必要になることがあります。
Windowsの場合、スタートメニューから「設定」→「システム」→「情報」→「デバイスの詳細設定」を選択すると、CPUやメモリなどのスペックが確認できます。また、フリーソフトの「CPU-Z」や「HWiNFO」を利用すると、より詳細な情報が確認できます。
一般的には、スペックが高いほど処理速度は速くなります。ただし、スペックだけでなく、ソフトウェアやOSの最適化、デバイス間の相性なども影響します。
ゲームやグラフィックス処理を多用する場合はディスクリートグラフィックスがおすすめです。ただし、一般的な作業にはオンボードグラフィックスで十分です。
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