kintoneアソシエイトを合格するために、私が工夫したことをメインで記載しています。
また、kintoneアソシエイトをとってから1年ほど経ちましたので、実際に資格で得た知識が役に立っているのか?などぶっちゃけた感想も記載しています。
これから試験を受ける方や受けるか迷っている方の参考になれば幸いです。
kintoneアソシエイト試験概要
kintoneアソシエイトは、Cybozu株式会社が提供するkintoneというビジネス向けクラウドサービスの基本的な使い方や操作方法を身につけたい方向けの資格です。
kintoneは、最近CMでも知名度が上がってきているSaaSサービスでローコードで簡単に業務アプリを作ることができるツールになります。多くのビジネスの場で導入されているので、kintoneアソシエイトをもっているだけで、社内でも「kintone詳しい人」という位置につくことができます。
最新の試験概要は、公式HPで確認しましょう。
出題数 | 50問 |
試験時間 | 60分 |
合格基準 | 70% |
出題形式 | 多肢選択(択一または複数選択) |
受験料 | 一般価格 16,500円(税込) 学割価格 11,000円(税込) |
試験スコアを公開
kintoneのことを全く知らない状態からの挑戦でしたが、他の方のブログなどから情報を収集し、対策を厚めにとったので、結果的には、合格基準70%を大幅に超えることができました。
試験の難易度
個人的な指標で、試験の難易度は、3/5点(試験対策を徹底すれば合格するレベル)です。
kintoneアソシエイトという名前のイメージから簡単そう!と舐めてかかると簡単に落ちると思います。
難しいと感じた理由は、2つあります。
有効な試験対策が公式テキストのみ
まず、kintoneアソシエイトを勉強しようとテキストを探しても、見つかるのは公式テキスト1冊のみです。ただ、公式テキストで説明されていないようなコアな問題がところどころ出題されていたので、公式テキストだけの対策では少し不安が残る印象です。(詳しい対策方法は次章で説明します。)
問題の形式で複数選択を求められる
選択肢問題なので、比較的試験としては簡単だと思いがちですが、複数選択を求められるので難易度がとても高いです。また、問題文に「●●を2つ選べ」のように選択の数を指定されず、「●●をすべて選べ」という問われ方をするので、精度の高い知識が求められます。
どのくらいの勉強時間を要したか?勉強は何をした?
確実に合格するレベルまで、kintoneの知識ゼロの状態から約2か月必要でした。(私は、まったくゼロからのスタートです。おそらく、個人差があります。)
仕事をしながらなので、平日は1~1.5H、休日は5~6Hでコツコツ勉強を重ねました。
私が行った対策と所要期間は以下の通りです。
kintone公式テキスト(1周目) | 2週間 |
kintone体験版で操作確認 | 5週間 |
kintone公式テキスト(2周目) | 2週間 |
公式Youtube講座受講 | 2週間 |
kintoneヘルプ | 2週間 |
kintone公式テキスト(練習問題のみ) | 1週間 |
各対策項目の詳しい説明は次章で説明します。スコアを安定してとれるようにするために、思いつくテスト対策はすべて網羅しました。以下のスケジュール通りに、それぞれの対策を並行して進めました。
試験対策で効果が大きかった順に解説
思いつく対策はすべて実施しましたが、その中でも効果を感じれた対策順に、詳細を解説したいと思います。
kintone公式テキスト
kintoneアソシエイトを受験するのであれば、kintone公式テキストの購入がマストです。テキストとしては非常に優秀で、操作画面が記載されていたり、重要なところは強調されていたりとわかりやすかったです。
ボリュームも2週間あれば、読み切れるレベルです。
1周目に軽く目を通して全体を把握し、2周目に制限値などの数字を意識して覚えることにフォーカスした読み方をおすすめします。
テキストをやれば試験は万全か?といえば、残念ながらそうではないです。テキストの範囲は、試験範囲をすべて網羅しておらず、kintone公式のヘルプサイトなどの知識も問われます。
なので、末尾の練習問題の正解率は100%にして挑むことをおすすめします。画像のようにExcelなどで練習問題の回答を集計することで自分の苦手なカテゴリなどがわかるのでおすすめです。
また、テキストの数字は意識して覚えましょう。例えば、csvファイルは何MBまで取り込むことができるか?クロス集計は大項目にフィールドの値を分類した結果できるグループは何個以内。など機能の制限値は、出題しやすい箇所なので覚えておきましょう。
私の場合は、テキストを読みながら数字の部分をメモしておき、自分で問題をつくったり、テスト直前にメモを読んで頭に叩き込むようにしました。
kintone体験版操作&公式Youtube視聴
kintoneアソシエイトは、kintoneを使えることを証明する資格ということもあり、kintoneを操作できるかどうかを問う問題が出題されます。
例えば、アプリ設定>高度な設定からレコードの一括削除を設定できる。など、実際の画面遷移を理解しているかどうかを問われる傾向があります。
kintoneは、30日の無料体験版を誰でも契約できるので、体験版で自由に実験できるテスト環境を用意しましょう。もし、30日の無料期間が過ぎても、再度手続きをすることで、再びテスト環境を利用できます。もっと勉強したい!という方は、何度もテスト環境を用意して操作を習得しましょう。
手続きは3分ほどでできます。公式サイト経由での申込みからテスト環境ができるまで10分ほどで完了します。
テスト環境は作ったものの、何から操作していいかわからない・・・という場合は、公式のYoutube動画がおすすめです。
公式テキストの著者がテキストの内容に沿って、丁寧に操作を解説してくれるので、テスト環境で効率的に操作を学ぶことができます。
kintoneのヘルプ
ここからは必須ではないですが、やっておいて損はない対策です。
kintoneの細かい設定や操作に関するヘルプサイトがあります。
公式テキストの内容だけでは、まだ不安という方は、kintoneヘルプの「ユーザーヘルプ」「管理者ヘルプ」に目を通し、自分が覚えていなかったり、初見だと思った内容をメモしておきましょう。
kintoneヘルプの内容を完璧になるまで対策していれば、まず落ちることはないと個人的には思っています。
とはいえ、全部目を通すだけでも1週間ほどかかる量です。まずは、公式テキストの問題で苦手なカテゴリを中心にヘルプを読んでみるのが良いと思います。
テキストバージョンの差分確認
kintoneは常にアップデートしており、仕様の変更が頻繁にあります。
購入した公式テキストの版が古い場合、kintoneアソシエイト試験の内容と解答に誤差が出るので、旧バージョンとの差分を確認しておく必要があります。
因みに、私が受けたkintoneアソシエイト試験では、旧バージョンだと間違っていたな、という出題が1問ありました。(1問でるかでないか?くらいの確率だと思いますが、念のために試験前日などに対策するのもありです。)
その他の対策
私がkintoneアソシエイトを受験した時期(2021年12月)には気づいていませんでしたが、kintoneの公式から練習問題が掲載されているページを見つけたので、以下に共有します。
公式テキストに加えて、このサイトの問題も100%に近い状態にしておくと、より安心して試験に挑めますね。
資格は役に立ったか?
私は、かなり役に立ったと思います。
まず、kintoneアソシエイトに合格すると公式のkintoneマークを自己紹介スライドなどに載せることができるようになります。これだけでも、「kintoneに詳しい人」という証明になりますし、実際に試験の過程で学んだ知識は、kintoneを実装したり、他の関係者に教えたりする場面で、非常に活きていると実感しています。
kintoneアソシエイトの試験要領は、kintoneの標準機能のベースとなる知識です。
標準機能では、まだできないことはどうやって解決しよう?という視点で、標準機能以外の拡張機能を調べてみたり、ほかの職場での活用事例を調べたりと、可能性がこれから広がっていくような第一歩の資格だと思います。
ぜひ、kintoneアソシエイトを乗り越え、一緒に「kintone詳しい人」になりましょう。
また、よりkintoneに詳しくなりたい方は、「kintoneアプリデザインスペシャリスト」の受験も検討してみてください!
ここまで、読んでいただきありがとうございました!
皆さんの合格を心よりお祈りしています。
また、当ブログでは、別資格の受験記も掲載してます。
興味のある資格記事がありましたら、ご一読いただけると幸いです!
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